DNSとICANNの解説
DNSとICANNをわかりやすく解説
1. DNSとは何か?
DNSはインターネットの「住所録」や「電話帳」のようなものです。
例えば、友達に電話をかけるとき、名前を知っていても実際にはその番号(電話番号)を使いますよね。同じように、インターネットでは
ドメイン名(例: www.example.com)を使いますが、裏ではそれが対応するIPアドレス(例: 192.168.1.1)
を使って通信しています。
なぜDNSが必要なのか?
- IPアドレスは数字の羅列なので覚えにくいですが、ドメイン名は人間にとって覚えやすい名前です。
- DNSが「ドメイン名⇔IPアドレス」の変換をしてくれるおかげで、簡単にウェブサイトにアクセスできるのです。
2. DNSの仕組み
DNSは階層構造で管理されています。以下の手順でドメイン名をIPアドレスに変換します。
- ユーザーがブラウザにURLを入力
- ルートDNSサーバーへの問い合わせ
- TLDサーバーへの問い合わせ
- 権威DNSサーバーから最終情報を取得
例として、あなたがブラウザに「www.example.com」と入力したとします。
まず、パソコンやスマホが「この名前のIPアドレスは何ですか?」とDNSサーバーに問い合わせを行います。
最初にルートDNSサーバーにアクセスします。このルートDNSは、DNSの最上位にあるサーバーで、世界中に
13の物理サーバー(実際には複数台のサーバーで冗長化されています)が存在します。
ルートDNSは「.com」の情報を管理している次のサーバー(TLDサーバー)を教えてくれます。
TLDサーバーは、トップレベルドメイン(例: .com、.jp、.org)の情報を管理しています。
「example.comの詳細を知りたければ、次はこの権威DNSサーバーに問い合わせてね!」と教えてくれます。
権威DNSサーバーは、特定のドメイン(例: example.com)に関する正確な情報を持っています。
ここで最終的に「www.example.comはIPアドレス192.168.1.1だよ!」という答えが返ってきます。
3. ICANNとは何か?
ICANNは、DNSを中心としたインターネットの根幹を管理する国際的な非営利組織です。
主な役割は以下の通りです:
- ドメイン名とIPアドレスの割り当て管理:ドメイン名やIPアドレスが世界中で一意であるように調整します。
- トップレベルドメイン(TLD)の管理:「.com」「.jp」などの管理権を決定し、それぞれの運営団体に委託しています。
- ルートDNSサーバーの運用:世界中に分散するルートDNSサーバーの監督を行い、インターネットの安定性を維持します。
4. DNSとICANNがなければどうなる?
- 混乱する名前空間:同じドメイン名が複数の人に割り当てられる可能性があります。
- インターネットの分断:国や地域ごとに異なるルールが適用されると、インターネット全体の統一性が失われます。
- アクセス困難:ユーザーが毎回IPアドレスを覚えないといけない世界になります。
5. まとめ:DNSとICANNの重要性
DNSは、インターネット上で情報を見つけるための「住所録」であり、ICANNはその住所録を正確かつ公平に管理する「ルールメーカー」です。
これらが一体となることで、インターネットが今のようにスムーズに、そして公平に機能しているのです。